事実実験公正証書

事実実験公正証書とは?

権利義務や法律上の地位に関係する重要な事実について、公証人が、実験すなわち五感の作用で認識した結果を記述する公正証書を事実実験公正証書といいます。例えば、土地の境界の現況がどうなっているかを公証人が現地に赴いて確認した結果などを記載します。

将来の争いを防ぐ目的で現状をあるがままに記録し確定しておくためのものですから、一種の証拠保全手段です。

銀行の貸金庫の中に何が保管されていたかを明らかにしたり、特許の関係で特許権の成立以前から同様の発明が既に存在し、使用されていたことにより成立する「先使用権」の存在を証明する物品や書類・記録などの存在を明確にして、後日の紛争に備えるなど、様々な目的のために活用することが可能です。

事実実験公正証書の作成手順

1.岡山公証センターに電話し、どのようなことについて証書を作りたいかご説明のうえ、打ち合わせ日時をご予約ください。その際、必要書類をお伝えします。

2.打ち合わせ当日、必要書類を揃えてご持参ください。公証人が詳しくお話を伺います。

3.公証人が事実の実験(対象がどのような状態であるかを公証人自身が確認すること)を行う日時を決めます。

4.事実実験の当日、対象の状態を写真撮影等しながら確認します。場合によっては出張も致します。

5.公証人が、撮影した写真等と併せ、公正証書の文面を作成します(日数がかかります)。

6.公正証書の準備が出来たら、手数料のご連絡とともに署名の日時を決めます。

7.当日、当役場にて公正証書の内容をよくご確認いただき、間違いなければ署名していただきます。

8.公正証書作成手数料をお支払いいただきます。手数料は、事実の実験並びにその録取およびその実験の方法の記載に要した時間を基準に算定します。

9.公正証書の謄本をお渡しします。  → 以上で手続完了です。

事実実験公正証書の必要書類

取り扱うものによって必要書類はさまざまですので、直接当役場までお電話にてお問い合わせください。

 事実実験公正証書の作成手数料について

公正証書作成基本料 事実実験,その録取,記載(出張の場合は移動時間も)に要した時間1時間毎に 11,000円

原本超過枚数加算 5枚目以降、1枚につき250円

謄本費用 1枚につき250円

 

公証人が出張して事実実験を行う場合は、次の料金の加算があります。

休日等加算 休日又は午後7時から翌日午前7時までになされたときは、作成基本料の半額加算

出張日当 4時間以内 10,000円、4時間を超えると 20,000円

交通費実